パニック障害を克服するために行われる治療の一つに暴露療法というのがあります。
今回はこの治療法を行う際の注意点を話してみたいと思います。
・十分に時間をかける
エクスポージャーは不安を十分に体験して、それが自然に低下していくまで、十分な時間が必要です。不安の高さを記録しながらその時あなたの中で起こっていることを味わいます。そして、不安が十分に下がるまで時間をかけて行います。
不安が上昇している最中に中止してしまうと、「ああやっぱり怖かっただけだ。」となってしまうかもしれません。そうすると、私はこの方法では良くならないんだと思い込んでしまいます。もうダメだと思った時が、最高潮ですから、そこから、さらに続けてください。間もなく、不安は頭打ちになり、ゆっくりと下がってきます。それを経験できれば、加速度的に改善します。
・集中して繰り返し行う
恐々1回だけ何とか行って、半月後にもう1回やろうとしたら、また、1回目と同じかもしれません。やり始めたら、集中して何度も繰り返しましょう。行動療法では、馴化といって刺激にだんだん慣れていくと考えますが、むしろ、飽きてしまうまで繰り返すと考えてはいかがでしょうか。たとえば、同じホラー映画を半年に1回ずつ見ていたら、いつまでたっても怖いかもしれませんが、1週間毎日、朝昼晩、見続けたら、飽きてしまってもう怖くはないでしょう。そんな感じになるように、心がけてやってみましょう。
不安の強度の変化をグラフ化したものを、理論編に入れてありますので、そのグラフも参考にしてください。
